収益用に購入した賃貸物件のリフォームと、
マイホームのリフォームの違いについて説明します。
オーナー自身が、リフォームの範囲や予算を決めることは同じですが、
考え方が全く異なります。
賃貸物件をリフォームする感覚で、
自宅のリフォームをしてしまうと家族の間に亀裂が入る
ことになりかねないのでそのあたりを解説したいと思います。
まず初めにそれぞれのリフォームの目的の違いですが
賃貸 :利益が出るようにする。
マイホーム:快適な日々を送る。
賃貸物件の場合は、
なるべく最低限の予算で入居が決まるように
リフォームの範囲を決めて実行します。
対して、マイホームのリフォームは、
家族が快適に過ごせるようにプランを練って
予算内でやれるようにリフォームの範囲を決めます。
一見似ていますが目的の優先順位と予算に対する
考え方が全く異なることに注意してください。
賃貸物件の場合は、
入居を決めるためにお金を使うので、基本的に、
まんべんなくリフォームをして、
予算が許せば部分的にお金をかけたリフォームをします。
たとえば、
最低限やらなければいけないリフォームとして、
部屋全体の壁紙の張替をします。
洗面化粧台が古くなっていたので、
印象をよくするために新品に交換する。
ただし最低グレードの洗面化粧台。
という具合に「やるべき工事をなるべく安く」
というやりかたです。
マイホームの場合、
部屋全体の壁紙の張替と洗面化粧台取替の
工事金額をまず把握します。
洗面化粧台は使い勝手とデザインを優先したお気に入りの洗面化粧台。
結果予算オーバーになった場合でも、
壁紙の張替えの範囲を一部にして
お気に入りの洗面化粧台を取り付ける。
という選択をします。
「やりたい工事を列挙して、予算の範囲で最適化」
賃貸の場合:グレードを下げてでも全部やる。合理性重視
マイホーム:グレードは妥協しないで、範囲を狭める。快適性重視
価値観や考え方によって予算のかけ方に違いが出ます。
賃貸物件をリフォームする感覚で自宅のリフォームをしてしまうと、
家族の団らんのための空間が、
妥協であふれた中途半端な空間になってしまいます。
リフォーム業者への依頼の仕方や
交渉のアプローチにしかたも変わるので、
賃貸物件とマイホームのリフォームでは頭を切り替えましょう。
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